1秒の壁
重さの基準は1,000ミリ秒
Googleのジョン・ミューラー(John Mueller)氏は、
『Googlebotがクロールにかけるダウンロード時間について、100~500ミリ秒位が望ましい。1,000ミリ秒を超えると、サーバーが遅いという判断をし、クロールに制限がかかるだろう。』
とコメントしました。
重いサーバーと判断される基準は1,000ミリ秒、つまり1秒です。
クロールって何?
Googleでは、検索エンジン用のデータを作る為にクローラというプログラムを使用します。
(クローラはGoogleに限らず、すべての検索エンジンで使用されます。)
クローラは世界中のインターネットの世界をまわり(これをクロールと言います)、片っ端からサイトのデータを収集します。
その後、クローラが持って帰って来たデータを、Googleが分析して検索結果のデータを作成します。
Googleのクローラはミシュランにおける覆面調査員のようなものなのです。
検索範囲は全リソース
Googleがクロールするエリアは全てのリソースです。
HTMLの本文に加え、JavaScriptや画像、サイトに掲載されているようなPDFもクロール範囲となります。
これら全体をクロールし1秒を超えるようであれば、
「このサーバーは重いのでクロールに制限をかけよう」
とクローラ側が判断し、クロール範囲を制限します。
簡単に言えば、サイト全てのデータがGoogleに届けられなくなるわけです。
注意すべきは大企業などのサイト
インターネットの環境が進化していくにつれ、いわゆる重いサイトというのは減りつつあります。
ページが数千レベルの小規模&中規模サイトでは、おそらくこの重さチェックにひっかかる可能性は少ないでしょう。
しかしながら、大規模なサイトや重めのサーバーを利用しているケースでは少し気にした方が良いでしょう。
余計な容量(≒重量)のコンテンツがあれば、スリム化する事も大切かも知れません。