ユーザー体験を損ねる広告が世界中でブロックされる?

Chrome はBetter Ads Standards に準拠していない迷惑広告を非表示にする機能を米国とカナダ、ヨーロッパで現在実装しています。
この機能を、2019 年 7 月 9 日に全世界で有効にすると Google はアナウンスしました。

日本は2019年7月9日から対象。ポップアップなど悪質なものが非表示されます。広告のイメージアップのための機能とのことです。

 

ブロックされるのは一部の有害広告

米国とカナダ、ヨーロッパが、現在の広告ブロック対象です。
今後対象地域が広がり、日本を含むすべての国が対象になります。

この日から、Better Ads Standards に従っていない広告を掲載する世界中のサイトは、サイト全体で広告が非表示になります。

Better Ads Standards とは、Coalition for Better Ads という団体が定めた、より良い広告の基準です。web閲覧中にユーザー体験を妨げる広告を定義、そのような広告を載せないサイトの普及促進が目的です。

広告がブロックされるサイトはそう多くないとのこと。不安を感じる必要はありません。

 

NGサイトは全体の1%未満

これまで何百万にものぼるサイトを調査。広告NGになるだろうサイトは 1 % 未満だったということです。また2019 年 1 月時点では、Better Ads Standards に違反していると判定されたサイトの 3 分の 2 は問題を解消しているとのことです。
またこれまで数百万サイトを調査し、広告がフィルタに該当したサイトは 1 % 未満だったとのことです。

 

日本はまだ未審査

「広告に関する問題レポート」で、Better Ads Standards に違反している広告を掲載しているかが分かります。

日本(米国・カナダ・ヨーロッパ以外のサイト)は、レポートのステータスが「未審査」になっていますが、そのうち審査後のステータスが表示されると思われます。

 

まとめ

日本としてはまだ先の話で実感があまり無いかも知れませんが、米国とカナダ、ヨーロッパでは既に始まっています。しかし今回は完全に悪質なサイトが対象なので、突然画面全部に表示され消すのも難しいといった、明らかに有害な広告を掲載していなければ、ほとんどのユーザーに影響を与えるものではありません。

広告はクリック率をとにかく高めようと、過度な演出やデザインになりがちです。ユーザー目線を忘れずに、web系の最新情報を確認しつつ対策をすべきでしょう。

SEO Consultant

2003年頃からSEOに興味を持ち、情報の少ない中英語サイトから学びつつ、多くのサイトを運営し順位を追うことで、常にGoogleの変化を理解し、時代に合わせてSEOコンサルティングしています

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