サーバを引越す勇気
Webサイトの運用年数が増加すればするほど、サーバの引越しなんておいそれと出来なくなっていきます。それは人為的なしがらみやシステム的なしがらみもあるでしょう。
一昔前はいわゆるホスティングサーバと言えば構築した時の環境を保持するサーバの方が多かったですが、セキュリティ対策の問題から、昨今では「常に最新のパッチを強制的に当てていきます」という姿勢の会社も多くなりました。
そこでSEO対策に有効な一手が打てるようになるのです。
サーバ会社の情報を常に拾う
引越しなんてありえない、しがらみが多いから難しい、そんな意識からサーバ会社の情報をアップデートすることを忘れていませんか?
大手のサーバであればあるほど、革新的なツールの導入などは行えていない事が多いなか、一部の会社では独自のサービスも含め、SEO対策に効果的なものが出てきています。
Xserver社の取り組み
レンタルサーバ大手であるXserver社、現在ここではある意欲的な取り組みをしています。
Xserverでの運用スキルを持ったまま、「最新技術を野心的に搭載していく」という別サービス「シン・レンタルサーバ」を立ち上げました。
ここではホームページ制作に今や欠かせない存在となったWordPressと、そのWordPress環境を高速提供するシステム「KUSANAGI」との連携をすることでサイト高速化を謳っています。
新サービス提供だから出来た切り分け
今までの共用系レンタルサーバではCPUやメモリ、回線の使用率については厳密な設定がされておらず、ある程度の範囲という上下幅があり、軽い時は軽いが重い時は重い、などの現象がよくありました、俗にベストエフォート型、というものです。
しかし新しく立ち上げたシン・レンタルサーバではかなり厳密な割り当てが設定されており、リソースの確保という点ではかなり改善が見られます。
また、WordPress運用想定と絞ったことで可能とした極限のチューニングがそれを後押ししています。
数年で変化する環境
WEBを取り巻くIT環境についてはたった数年で劇的な変化をするものが多い事は皆さまも身に染みてわかっている事だと思います。
しかし、その感覚を「現在使用しているWEBサーバ」にも向けていますか?
今使用しているレンタルサーバはもう契約して何年経過していますか?
その期間で、どんな革新的な更新がされましたか?
クライアントの一例
Googleが提供するPageSpeed Insightsでの評価を重要視するクライアントサイトで、各種色々なSEO対策を施してきました。
しかしスコア上昇はわずかで、検討の結果大手レンタルサーバ会社から引越しさせることを決断致しました。
引越し完了までには紆余曲折、色々なしがらみの関係で問題は起きましたが、終わってみると結果はあっさりとスコア上昇が確認され、クライアントの満足度は上がりました。
大手レンタルサーバのネームバリューは凄いです、しかし、だからといって使っているサーバ環境が最高である、という事は無く、改善は見込めるのです。