低品質コンテンツはSEOに影響する?
低品質と判断されたサイトは必然的にGoogleは重要視しません。けれどもサイトの一部が低品質ということは往々にしてあります。
この場合グーグルは評価を下げるのでしょうか。今回はこの点について詳しく説明します。
低品質ページは一部であれば問題なし
結論を申し上げますと、低品質ページは一部であれば特に問題なくわざわざ削除する必要もありません。Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏もこの点について、無価値なコンテンツも削除すべきではないと言っています。
「さまざまな要因が関わってくるが、気を付けることがひとつあるとしたら、検索トラフィックが少ないという理由からそのコンテンツが悪いからに違いないと考え、削除しようとすることだ。
たいした検索トラフィックがなかったとしてもまったく問題ないときもある。検索するユーザーが単に少ないだけかもしれない。
気を付けたいのは、サイト内のコンテンツの大部分が薄っぺらくて低品質な場合だ。こうしたサイトは Google が問題視するかもしれない。
巨大なサイトを運営していて一部分がそれほど良いコンテンツでないことがわかっていたとしても、普通は問題ない。更新したり情報を追加したり、複数のページを1ページに統合できたりするなら、もちろんそれはそれでいい取り組みだ。
それでも大きなサイトでほんの一部が薄っぺらいコンテンツだったとしても、そうしたコンテンツを削除することが決定的に重要な作業だとは私は思わない。
長期視点で見れば、どのようにしてコンテンツを維持管理するかのように、質が低いコンテンツの改善や公開前の精査は大切なことだ。でも、大きなニュースサイトでは、おかしな記事が多少あるのは珍しくない。
昔の天気予報のコンテンツを残しておいたとして、10 年後にだれかが調査目的で見つけて役に立ててもらえるかもしれない。10 年前の天気予報というのは、もはや内容の薄いコンテンツとも言えそうだが、固有の情報を持っているし、もし存在しなければ検索で発見してもらえなかっただろう」
ジョン氏の言うことは最もです。天気予報の例はとても分かりやすいですね。もしこのコンテンツが低評価ならば、リアルタイムで流動的なコンテンツほど価値がなくなるというおかしなことになります。グーグルボットはそみまで単純ではないということなのでしょうね。
低品質でOKという訳ではない
もちろんこれはサイトそのものが低品質でも大丈夫という訳ではありません。サイトの80%、90%のページが低品質であればさすがに問題となるでしょう。
ウェブにあるコンテンツをコピーして寄せ集めただけのオリジナリティのまったくないコンテンツだったりすれば、それは問題です。極力避けたいものです。
サイトの規模が大きいほどよくある話
低品質のページが増える事は、サイトの規模が大きくなればなるほどあり得る話です。規模が大きくなるほど内容が薄いページも必然的に出来あがります。
グーグルとしては全体として内容の価値水準を保っているのであれば、ちょっとくらい低品質なページがあっても問題にはしないよということだと思います。
まとめ
ニュースサイト一つとっても、古くなるにつれてアクセス数は下がります。ニュースは鮮度が大事といいますが、それは生のニュースの話。古いニュースには古いなりの価値があり、そういうものを一掃してしまうと別の問題が出てきます。
古くなったとしても一部の人には価値を提供することだってあるはずです。全てが高品質であれば良いのですがそんなことはあり得ません。結論として、低品質ページがあっても過剰に反応する必要はないということです。心配していた人は安心してもいいでしょう。