若い世代はGoogle検索せず、インスタ、TikTokで検索する
「お昼何にしようかな」。オフィスでの昼下がり、時計の針は12時30分を周った。同僚たちは続々と席を立ち、談笑しながらランチへと向かっている。さて、僕はどうしようか。今日は午後一での打ち合わせもなく、比較的ゆったりとしたお昼休みが取れる。「グーグル検索して、ランチ先でもさがそうか」。僕はポケットからおもむろにスマホを取り出した―。
このようにランチ先を探すのにGoogleで検索するというのは、極めて当たり前になりました。昔はタウン誌を見て、行き先を決めていたものです。しかし今や購入する必要もなく、無料で検索できるWEBにすっかり立場を譲り渡してしまいました。
これが時代の流れというものと分かっていても少しばかり寂しさが残ります。街の電気屋さんが、総合家電ショップに変わるように、個人商店がスーパーに変わるように。私たちが過ごす街の景色もいつしかすっかり変わってしまいました。これも時代の変化なのでしょう。
さて、次はどのように変化するのか。
そう思っていたら、もうすでに若者世代の間では変化が起こっていました。
なんと、Google検索が過去のものとなり、インスタ、TikTokで検索に変わっているというのです。
一体どういうことでしょうか。詳しくご説明いたします。
若者たちの検索への変化
この傾向はすでに40%ほどの若者に見られているというのだから驚きです。Google関係者は以下のように述べています。
新しいインターネットユーザーは、私たちが当たり前のように思っている期待値や発想を持っていない。彼らの探し方は私たちのものとは完全に異なっている。
若者はキーワードを文字入力するのではなく、(映像や音などによってあたかもその環境の中に自分がいるような)より没入型の新しいやり方でコンテンツを発見しようとする。
ビジュアルに訴える必要あり
私たちにとって、検索は画期的な技術であったことは異論はないでしょう。しかし、これは若者世代にとっては生まれながらにあったものであり、目新しさはないのです。若者たちはグーグルマップのようにぬるぬる動くコンテンツが当然のような環境で育っています。つまり検索は旧式なのです。
インフルエンサーの影響
加えて、インフルエンサーの影響力が拡大しているということも言えます。かつてはテレビや雑誌の情報に権威性がありましたが、現在はこれらが失墜。若者たちの指標はより身近なインフルエンサーに移っているのです。
以前はテレビに出ていることが信頼の証でした。しかし今は身近なインフルエンサーがその位置に君臨しているのです。信頼できるの基準が若干変化していることが分かります。