Z世代の検索事情について
Z世代は検索しない-という噂がSEO界隈にまことしやかに流れています。これが本当ならばなかなか衝撃です。
なぜかというと、私たちが心血を注いできたSEOが、若者をターゲットした広告主の企業相手には全く意味をなさなくなるということだからです。
検索エンジンを使ってもらえないとなると、そもそもSEOの順位など無意味同然だからです。
しかし、この噂は果たして本当なのでしょうか。
ご説明していきたいと思います。
Z世代とは
Z世代とは1990年代中盤以降に生まれた世代を指します。アメリカで1960年代中盤~1980年頃生まれが「X世代」と名付けられたことに始まり、その後の1980年頃~1990年代中盤生まれが「Y世代(ミレニアル世代)」と呼ばれ、それに続く世代という意味でZ世代、ジェネレーションZと呼ばれます。現在、アメリカではZ世代が人口の約3割を占めるとされ、2020年代半ばまでに多くのZ世代が労働市場に出るため、社会や経済に対して与える影響が大きいことから、注目されています。
生まれた時点でインターネットが利用可能な、いわゆるデジタルネイティブの始まりの世代といわれ、スマホを日常的に使いこなし、SNSにも親しんできたことから、ソーシャルメディアでのコミュニティ形成を重視する特徴があります。
また、「モノ(商品)」よりも「コト(サービス・経験)」など、娯楽や経験に価値を見いだす傾向があり、それは若者のマイカー離れやカーシェアリングなどの消費動向に表れています。さらに、他者との競争よりも自己実現や社会貢献に対する欲求が高いという特徴も指摘されています。出典 https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/z/E0146.html
端的に申し上げると、若者。という認識で良いと思います。今の20代中盤以下の方々のことです。
この世代の最も大きな特徴はスマホを使いこなしているということです。生まれたときからインターネットに慣れ親しんでおり、SNSでのコミュニティを重視する傾向があるとのことです。
検索エンジンは使用する
博報堂生活総合研究所が、彼らのスマホの利用ログをもとに独自の手法で分析しました。その結果、若者は検索エンジンで検索しないは事実ではないという結果が出たそうです。
以下、20代のブラウザ検索回数です。増えていることがデータから見えてきています。2016年と2020年の、ブラウザでの1か月の検索数平均は以下の通りです。
2016年 約30回
2020年 約40回
30代や40代よりも、20代のほうが検索を多く行っているとのことです。
つまり結果としては、やはり彼らはネットに触れる機会も多く、検索も使いこなしているのだろうと想像できます。
検索はメイン行動ではない
高齢者であれば検索をするためにパソコンを買うと言う方が一定数いますが、20代は違うということです。あくまでSNSがメインであり、それらから得た情報の真偽を確かめるための補助的な使い方になっているとのことです。
まとめ
いかがでしたか。SEO関係者の中には、今回の結果にほっと胸をなでおろした方もいられることでしょう。検索はまだまだオワコンではありません。それどころか、googleの業績の好調さを見るに、より発展していく可能性も秘めています。
大事なのは時代に流されないこと。今以上に各地から情報収集することが求められるのではないかと思われます。